めまいの原因は〇〇!?簡単な鑑別方法を伝授!!

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めまいの原因は〇〇!?

 実は、多くの【めまい】は【耳】の障害が原因です。【耳】の中にある【前庭】という機能が障害を受けることによって、【めまい】や【ふらつき】が生じます。

めまいの種類と鑑別方法

 急に【めまい】が生じると、なんだか不安になりますよね?『悪い病気なのかなぁ…』『悪化するのかなぁ?』色々と疑問がでてくるかと思います。なので、簡単な【めまい】の種類と鑑別方法をお伝えします。実は、以下のような統計結果があります。ある大学病院でのめまい専門外来での実験です。

3年間に初診で訪れた患者数は1,220例であった.その内訳は良性発作性頭位めまい症(BPPV)が508例で41.6%,メニエール病(遅発性内リンパ水腫を含む)395例32.4%,前庭神経炎43例3.5%,めまいを伴う突発性難聴(めまい突難)18例1.5%と続き,脳幹・小脳梗塞などの危険なめまいは15例1.2%であった.

(北原,2019)

 つまり、めまい専門外来では約40%の方が【良性発作性頭位めまい症】でした。では、この 【良性発作性頭位めまい症】 とは一体なんでしょうか?

良性発作性頭位めまい症

 【良性発作性頭位めまい症】 は比較的予後が良いと言われています。症状としては、「頭をある位置に動かすたびに1分前後の回転性めまいを自覚する」とされています。また、中高生の女性に多いのも特徴の一つです。

簡単な鑑別方法
  • 起床時にめまいがある場合
     ①目覚めて仰向けの状態で既にめまいがあるか?
     ②寝返りや起き上がる動作でめまいがあったか?
  • めまいが続いている場合
     ①持続しているのか?
     ②断続的に繰り返しているのか?

上記の2つの質問で、いずれも②が当てはまる場合には 【良性発作性頭位めまい症】が疑われます。

  1. 耳鳴り、難聴、耳閉感などはあるか?
  2. 夜間または暗所、閉眼時のみに立ち上がりや歩行が困難になるか?
  3. 昼間の明るい場所で常に平衡感覚がひどく悪くなるか?
  4. 意識消失、強い頭痛、しゃべりにくさ、飲み込みにくさ、モノが二重に見えるなどあるか?

 [1]が当てはまる場合には【内耳疾患】の可能性があります。その場合には近くの病院への受診をお願いします。どちらの耳に症状がでているかを覚えておくと、スムーズに診察ができます。また、[2]が当てはまる場合にも【内耳疾患】が疑われます。

 [3]や[4]が当てはまる場合には【中枢性疾患】が疑われます。放置するのは大変危険です。速やかに近くの病院へ受診しましょう。

まとめ

 今回は【めまい】について解説しました。【めまい】にはざまざまな種類があります。予後が良いものもあれば、速やかに医療機関への受診が必要な場合もあります。簡単な鑑別方法をお伝えしましたが、【良性発作性頭位めまい症】が疑われる場合でも受診をおススメします。原因がわかるとその原因に合わせた服薬やリハビリテーションが行えます。適切な治療を行うと早期の改善が見込まれます。ツライ【めまい】が長時間続く場合は我慢せずに、受診しましょう。また、細かな症状を覚えておくと診察がスムーズに行えます。本日も読んでいただきありがとうございました。

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