【本】知られざる世界の仕組み!?その鍵は〇〇にあり!!

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【本】知られざる世界の仕組み!?その鍵は〇〇にあり!!

はじめに

 あなたは、今の生活に満足しているだろうか?日本に住んでいれば、餓死のリスクに晒されることはない。タンスをみれば、きっとあなたの服でいっぱいだ。そして、雨風を凌ぐための住居も確保されているだろう。

これ程までに、豊かな生活を送れているが、多くの人はその幸福を自覚していない。では、あなたがこのような豊かさを享受できているのは、なぜだろうか?それを説明するためには、経済の話が欠かせない。

世界の仕組みを知る鍵は、経済にあるのだ。

 ギリシャの元財務大臣であるヤニス・バルファキスが十代の娘へ宛てた手紙に、経済学をわかりやすく記した。『資本主義という怪物を娘に語られるようになってほしい』と綴ったこの手紙をあなたも一緒に少し覗いてみよう。

すべての始まりは余剰

すべての始まりは余剰

 我々の祖先は、狩猟採集民族だった。文字通り、獲物を狩り、果実を採集することで生き長らえていた。そして、しばらくして自らの手と足を使って食べ物を作るようになる。それが農耕、つまり経済の始まりであった。

 一方で、オーストラリアの先住民であるアボリジニは、豊かな資源があり農耕を必要としなかった。自然が豊かなため、食べ物の貯蓄が必要なかったのだ。農耕をしない彼らは時間を有した。その余剰は、時間を生み、アートを誕生させた。

 アボリジニのように豊かな資源がない国は、食料不足の問題に直面した。その問題を解決するために先述した農耕が生まれた。しかし、バランス良く栄養を得るには、自身の農耕だけでは賄えない。そこで、お互いに農耕で得た食料を交換することになる。物々交換の始まりだ。その結果、価値があり、信用のあるものを必要とするようになった。そこから、国家が生まれ、更なる余剰が生まれるようになる。

 信用のあるものは、貨幣と呼ばれ、物々交換から我々を解放した。それは、決して腐らず、持ち運びが容易であるために、物流を加速させた。かつての人類は、食料を追い求めることに一日を費やしたが、農耕によって余剰が生まれ、自然と役割が出来た。そうして、農耕する者と、それを管理する者が生まれた。余剰によって、階級が生まれ、支配者を作った。

余剰から生まれた違い

余剰から生まれた違い

 先述したようにアボリジニでは、余剰によりアートが発達していった。一方、イギリスでは、余剰から生物兵器が生まれた。そして、イギリス人がアボリジニを攻め入った。見たこともない生物兵器で攻め入られたアボリジニ人は屈する他なかった。

そして、イギリス人の征服を助けたのは生物兵器だけでなかった。イギリス人は意図せず、アボリジニでウイルスを蔓延させ、多くの命を奪ったのだ。では、なぜそのようなことが起こったのか?これも、余剰が生み出した副産物であった。

ウイルスの起源

ウイルスの起源

 ウイルスの起源は農耕生活と大きく関わる。農耕生活で、住居の移動が困難となった人類は家畜を飼育し始めた。すると、動物と接触する機会が増えたことにより、動物のウイルスが人へと感染した。

 そうして、人から人へとウイルスは感染していき、人の間で大きく広がていった。しかし、次第に人は免疫を持ち始める。農耕生活を行っていた人たちは、無自覚にウイルスの免疫を持つようになったのだ。

 イギリス人は侵略時にウイルスをアボリジニへと持ち込んだ。イギリス人は、免疫を持ちウイルスによる影響は受けない。一方で免疫を持ち合わせなかったアボリジニ人は、ウイルスの感染によって多くの命が奪われた。余剰によって生まれたウイルスは、意図せずイギリス人による侵略の追い風となったのだ。

まとめ

 経済は余剰によって生み出された。狩猟採取民族だった人類が、豊かな生活を追い求めることで農耕へとたどり着いた。そうして、食料の貯蓄が可能となり、余剰が生まれ、国家が生まれた。

 余剰によって発展するものは、環境に大きく左右される。それは、アートか。もしくは生物兵器か。余剰が二つの国の未来を大きく変えてしまったのだ。あなたの人生も例外ではない。環境によって影響を受け、人生は大きく変わることだろう。

 しかし、あなたは、自身で環境を選択することが出来る。つまり、未来を選べるのだ。歴史から多くを学び、あなたの人生へ役立てることは可能である。

本稿があなたの人生を豊かにする一助となれば幸いである。

 

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