なりたい自分になる方法

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はじめに

 誰もが理想の自分を追い求め,挫折してしまった事があるだろう。今回は,なりたい自分になるために必用なテクニックを紹介して行く。

あなたの人生のコンパスは?

 何かを目指す時には,【目的】と【目標】を決める事が大切だ。例えば,あなたが一隻の船で海へと乗り出す時,正しい【目的】や【目標】がなければ,進むことは非常に困難となる。方角を間違えたまま進み続ければ,漂流するか,もしくは目的地と大きく異なる場所へたどり着くだろう。つまり、何かに向かって行動する場合にはコンパスが必要となる。コンパスとは、【目的】へと導いてくれるものだ。あなたの持つコンパスの先には、一体どんな【目的】があるのだろうか。コンパスが正しい【目的】を指し示さなければ,人生という航海は難航するだろう。そのためにも,【目的】と【目標】を正しく理解する必要がある。

 【目的】と【目標】は非常に似ている。しかし,実は意味が大きく異なるのだ。今回は、【目的】と【目標】の違いをご紹介しよう。

目的と目標の違い

目的た目標の違い

 【目的】を理解するには、【目標】と比較すると良い。【目的】とは抽象的なものであり,【目標】は具体的なものである。【目的】は的のように,目指すべきポイントとなる。一方で【目標】は,現時点から【目的】という的へ,一直線に伸びる通過点となる。いわゆる【マイルストーン】だ。そのように考えると【目的】があって、初めて【目標】が設定できる事がわかる。つまり、【目標】だけを掲げても、単発的で一貫性のないものとなってしまう。【目的】ありきの【目標】なのだ。

【目的】を支える【背景】

【目的】を支える【背景】

 【目的】を設定する際には、自分の最終的なゴールを決める必要がある。「どのような人間になりたいのか」また,「なぜなりたいと思ったか」がとても重要になる。この「なぜなりたいと思ったか」は【目的】の【背景】となる。例えば「優しい人になりたい」と思い,これを【目的】にしたとする。では,【目標】はどうなるだろうか。この【目的】を受けて,「誰にでも優しくする」ために「友達に誘われたら,必ず行く」と【目標】にしたらどうだろうか?
この「優しい人になりたい」と思った【背景】に,実は「家族に優しい父のようになりたい」という【背景】があったとしたら,目標設定を大きく変更する必要が出てくる。なぜなら,「友達に誘われたら,必ず行く」という【目標】を遂行すると,友人からは評価が高まり「優しい人」になりうるが,家族との時間が取れずに家族関係が悪化するリスクがある。つまり,【目的】の【背景】が定まっていないと,目標設定で大きな間違いを犯してしまう。

そのため,【目的】を決める際には以下のステップが重要となる。

  1. なりたい自分を決める【目的】
  2. なぜなりたいのかを考える【背景】

目標とは

目標とは

 【目標】は【目的】までの距離を明確に表す必要がある。【目標】は,【目的】に到達するための道標となる。そのため,具体的で達成可能でなければならない。例えば,登山には,登頂するまでにいくつもの看板がある。登頂までの距離がそこに記載される。登山者は,その看板を見て,「ペースはこのままでも良さそうだ」「登頂までの距離は,後もう少しだけだ」と考える。しかし,仮にこの看板が見当違いであったらどうだろうか。登山者は,道に迷い,自分自身の位置を見失うだろう。つまり,【目標】とは,自分の現在位置と【目的】までの距離を示すものなのだ。正しい【目標】設定は,遂行度の確認が可能であり,モチベーションの維持を助ける。

【目標】設定に重要な要素は2つある。

  1. 期限
  2. 水準

【期限】は「いつまでに」,【水準】は,「どの程度のレベルに」を決める。この2つで難易度が決まる。この難易度は、達成できるギリギリであることが好ましい。

まとめ

 今回は、【目的】と【目標】の設定方法について紹介した。正しい【目的】や【目標】が決まると、あなたの努力も正しい方向へと進む。すると,理想の自分へと一歩近づくことになるだろう。【目的】がわからなければ,自分にこんな質問をしてみてはどうだろうか?「棺の中にいるあなたは、どのように声をかけてもらいたいか」。「優しい人だったね」「誰よりも家族を大事にした人だったね」等,かけて欲しい言葉はさまざまだと思う。あなたの人生の最後をどう締め括りたいか,そんな観点から【目的】探しの旅を始めて見るのもいいかもしれない。

参考著書

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