【腰痛】は【安静】で治らない!?効果的な治療とは?

【腰痛】が起きる人って?

最近、【腰痛】が酷くて…

きっかけはあったの?

いつの間にか
痛くなってた感じかなぁ

私の周りでも
【腰痛】の人は多いのよね…
どんな人がなるんだろう?
【腰痛】は一般成人からスポーツ選手と幅広く生じます。
そして、【腰痛】の生涯における罹患率は80%以上と言われています。
とても多いですよね。
また、【腰痛】が原因で【就業困難】や
【欠勤】になることも大いにあります。
それがもたらす【経済的損失】も少なくありません。

生涯における
罹患率は80%以上って
ほぼなるやん!

それだけ多くの人が
【腰痛】で悩んでいて
【経済的損失】もあるんだね
【腰痛症】で受診した463名中
(Croft PRら 1998)
60%は3ヵ月以内に改善したものの
40%は【慢性腰痛】に移行。
そのうちの15%は再発などにより
1年以上も【痛み】が続いた。
以上の報告からも
【腰痛】になる方は
とても多く
治りにくく
繰り返す 事がわかります。
【腰痛】の3分類
発症から
腰痛診療ガイドライン2012年 日本整形外科学会および日本腰痛学会 策定
・4週間未満➡【急性腰痛】
・4週間以上3ヵ月未満➡【亜急性腰痛】
・3ヵ月以上➡【慢性腰痛】
以上のように、発症からの時期によって
大きく3つに分類されます。
あなたは、どの時期に分類されますか?

ん~
僕はかれこれ
3ヵ月くらい続いてるから
【慢性腰痛】かなぁ…

え!?
3ヵ月も続いてるの!?
それはつらいね…
【原因】はなんだろうね?
【腰痛】5つの原因
【腰痛】の原因は大きく5つに分かれます。
- 脊椎由来
- 神経由来
- 内臓由来
- 血管由来
- 心因性

なるほど
【5つの原因】が
あるのか…

【腰痛】の原因で
一番多いのは
どれなんだろう?
【腰痛】で最も多い原因
実は、【腰痛】でみられる最も多い原因は
【わからない】なんです。

…え?

(さっきの
【5つの原因】
はなんだったの…)
ツッコミを入れたくなると思いますが
詳しく説明させてください。
【腰痛】で最も多いのは【原因不明】!?
先ほどの【5つの原因】は、
【レントゲン】や【神経症状】を観察し
身体の【構造の異常】をみつけて原因を分類しています。
しかし、【腰痛】には
身体の【構造の異常】が
ないにもかかわらず
起こることがあります。
これを【非特異的腰痛】といいます。
そして、厄介なのが
この【非特異的腰痛】が
【腰痛】の80~90%を占めます。
【腰痛】はどう治す!?

【腰痛】の
80~90%が
【原因不明】だなんて…

そりゃ
【腰痛】が
治りにくいのも
納得ね…

【腰痛】に
効果的な治療法って
なんかないの!?

ん~どうだろう?
研究されてそうだけどね
【腰痛】に対する研究は多くされています。
つまり、過去の偉人たちが調べた
【効果が期待される】
【推奨している】
治療法が存在します。
これを少し難しい言葉でいうと
【エビデンス】が高い(強い)と表現します。
【腰痛】に推奨されるのは
【エビデンス】にはgradeがあります。
簡単に説明すると以下のように分類します。
grade | 内容 |
A | 行うよう強く推奨する 強い根拠に基づいている |
B | 行うように推奨する 中等度の根拠に基づいている |
C | 行うことを考慮してもよい 弱い根拠に基づいている |
D | 推奨しない 否定する根拠がある |
I | 委員会の診断基準を満たすエビデンスがない あるいは複数のエビデンスがあるが結論が一様ではない |

なるほど
つまり…
どういうこと??

この【grade】の高い
【A】とか【B】の
治療法を
すればいいんじゃない?
その通りです。
【grade】の高い治療法が
【効果の期待できる】治療になります。
では、この【エビデンス】の高い治療法を紹介します。
【腰痛】の3つの治療法

【腰痛】の
治し方といえば
【安静】だよね!

確かに
【安静】は【grade A】
なんじゃない?
①【安静】

では【腰痛】のガイドラインをみてみましょう。
【安静】について以下のような記載があります。
- 【急性腰痛】に対して、痛みに応じた活動性維持は
ベッド上安静よりも疼痛を軽減し
機能を回復させるのに有効である(grade D)。 - 【職業性腰痛】に対しても
痛みに応じた活動性維持は
より早い痛みの改善につながり
休業期間の短縮と
その後の再発予防にも効果的である(grade D)。
つまり、【腰痛】に対して
【安静】は必ずしも効果的な治療ではないです。
そのため、推奨はされません。
ただ、気を付けていただきたいのは
【痛みに応じた活動性維持】という言葉です。
要するに、
『痛くない範囲内で動いてくださいね』
ということです。
当たり前ですが
『痛くてもガンガン動け!』ということでは
決してありませんので注意してください。
②【薬物療法】

【痛み止め】として【お薬】を飲む人も多いかと思います。
では、【薬物療法】の【エビデンス(信頼性)】をみてみましょう。
【腰痛】に対して【薬物療法】は有用である(grade A)。
腰痛診療ガイドライン2012より
上記より、【薬物療法】は【エビデンス】が高く
【効果が期待される】ことがわかりますね。
しかし、必ずしも【薬物療法】が
【効果が期待される】訳ではありません。
【慢性腰痛】に対しては
腰痛診療ガイドライン2012より
【薬物】に依存する治療は望ましくない。

【慢性腰痛】には
【薬物療法】はだめなの!?

みたいだね…
確かに
【薬物依存】は
よくなさそうよね…
では、【慢性腰痛】に対して
【エビデンス(信頼性)】が
高い治療とはなんでしょうか?
③【運動療法】

・【慢性腰痛】に対する【運動療法】の有効性には
高い【エビデンス】がある(grade A)。・【慢性腰痛】に対する【運動療法】は
他の保存療法と比較し、少なくとも同等以上の効果を有する。この推奨には非常に強い【エビデンス】があり、
腰痛診療ガイドライン2012 より
【運動療法】は機能と疼痛の面で有効である。

なんだか
まどろっこしいなぁ
結局、どういうこと?

つまり、
【慢性腰痛】には
【運動療法】が
効果的ってことね!

なるほど
じゃあ
【運動療法】やってみよう!
…【運動療法】ってなに?

【運動療法】は…
運動?…
だから…
…なんだろ?
【腰痛】に対する【運動療法】とは
【腰痛】に対する【運動療法】には
主に以下のものが挙げられます。
- 通常の活動維持(日常生活動作:歩く、座る、立つetc…)
- ストレッチング
- 筋力増強訓練
- フィットネス
- ダイナミックエクササイズ
- 腰部安定化運動
- McKenzie法

なるほど
【運動療法】は
これらをやればいいんだね!

じゃあ
さっそく
やってみたら?

よし!
やるぞ!
…って
なにから
やればいいんだろう

確かに…
【ストレッチ】や
【筋力増強運動】は
種類もたくさんあるし…
もっと
具体的な
【運動】を知りたいよね!
【腰痛】に効く具体的な2つの【運動】
【運動療法】が【慢性腰痛】に対して
効果的であることがわかりました。
では、具体的に何を行えばいいのかを解説します。
①脚上げ運動
目的:腹筋と脚の筋肉を鍛えます。

- 背中が丸くならないように注意。
- 背筋を伸ばして片脚を上げて10秒間キープ。
- 朝昼晩 左右交互に5~10回。
②うつ伏せストレッチ

- うつ伏せに寝た状態から両肘をつく。
- その姿勢をまずは30秒キープ。
(目標:毎日10秒ずつ増やし3~5分保つ)
※強い脚の痺れや痛みが出る場合や
腰部脊柱管狭窄症の方は注意が必要です。

なるほど
これなら簡単だね!

私のお母さんが
【腰痛】もちだから
教えてあげよっと♪
注意点
【腰痛】の原因は多岐に渡るため、
必ずしも当てはまる訳ではありません。
【痛み】が強くなったり、改善しない場合には
速やかにお近くの病院へ受診してください。
まとめ
【腰痛】の治療として
【安静】は【信頼性】が少ないんですね。
また、【腰痛】は治りにくく、繰り返しやいすため
効果的な治療の選択が必要です。
今回は【腰痛】に対して
効果が期待される【運動療法】の中から
2つの【運動】を伝授しました。
ぜひ、やってみてください。
読んでいただきありがとうございました。