【肩こり】の正体!?実は〇〇が原因!?

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【肩こり】の正体!?

在宅ワークが増えて

【肩こり】がひどいや…

【肩こり】の人って

かなり多いよね!

確かに!

僕の周りにも

多い気がするなぁ

【肩こり】って

なんでなっちゃうんだろう?

 みなさんも日常的に【肩こり】という言葉を使いますよね。
苦しんでいる方も多いかと思います。

実は【肩こり】って症状の名前なんです。

【肩こり】という診断名はないんです。
『そんなのは知ってるよ』と思った方、ちょっとお待ちください。

症状の名前ということは、
他の疾患によって【肩こり】が引き起こされる
と考えられますよね?

あなたの【肩こり】の裏には…
実は大変な病気が隠れているかもしれません。

という訳で、今回は【肩こり】について学んでいきましょう!

【肩こり】の人は多い!?

 下の図をご覧ください。
これは平成28年の国民生活基礎調査から引用したものです。

病気やけが等で自覚症状のある者〔有訴者〕を対象にした統計になります。
性別にみた有訴者率の上位5症状を棒グラフに表しています。

症状別にみると、男では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「せきやたん
が出る」、女では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている
(図 19)。

厚生労働省 平成28年の国民生活基礎調査 より

 上記のように、
【肩こり】の自覚症状は
男女ともに1位、2位を占めており多いことがわかります

調査の概要|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

【肩こり】の分類は3つ

 【肩こり】は大きく分けると以下の3つに分類されます。

  1. 本態性(原発性)
  2. 症候性
  3. 心因性

順番に詳しく見ていきましょう。

1.本態性肩こり

 本態性とは、原因となりうる特別な怪我や病気がない場合を指します。
しかし、これらを引き起こす【危険因子】(きっかけ)が存在します。
代表的な【危険因子】は以下の通りです。

  • 不良姿勢
  • 運動不足による筋力低下
  • 不適切な運動
  • 過労
  • 寒冷
  • ストレス
  • 加齢

 これらによって
筋肉に過度な負荷orストレスを生じ、
神経が刺激されるために筋肉の【緊張】や【こり】が起きる

と考えられています。

 さらに、【緊張】や【こり 】で【硬くなった筋肉】は
血液循環が悪くなり、【痛みの悪循環】を引き起こします。

実は、強いマッサージも筋肉に【過剰なストレス】を生じて
【痛みの悪循環】を作り上げている
があります。

たしかに

強いマッサージは
その時は気持ちいけど
しばらくすると
また痛くなるかも…

【過剰なストレス 】によって
【痛みの悪循環】が生じているのかもね…

 思い当たる節がある場合には医療機関を受診しましょう!

2.症候性肩こり

 症候性とは、身体の【病気・怪我】によって生じます。
また、様々な【病気・怪我】があります。

 

もしかすると
あなたの【肩こり】に潜むのは
これらの【病気・怪我】かもしれません

ということで
【肩こり】を引き起こす【病気・怪我】をご紹介します。

【症候性肩こり】の原因となる7つの【病気・怪我】

  1. 整形外科・ペインクリニック疾患(頸椎疾患、肩関節疾患etc)
  2. 内科・外科疾患(循環器疾患、消化器疾患、呼吸器疾患etc)
  3. 眼科疾患(視力障害etc)
  4. 耳鼻咽喉科疾患(内耳、前庭、中耳、外耳の炎症性疾患etc)
  5. 婦人科疾患(更年期障害)
  6. 歯科疾患(顎関節症)
  7. その他(皮膚筋炎)

うわぁ!
こんなにあるの?

多すぎてわかんないよ(ToT)

結局

どれが大事なんだろ?

 わかりにくいと思いますので
最も多い原因をズバリお伝えします。

それは、整形外科・ペインクリニック疾患です。
と言っても聞きなれない言葉ですよね。

実は整形外科・ペインクリニック疾患には以下の3つが含まれます。

  1. 頸椎疾患
  2. 肩関節の機能障害
  3. 周辺の筋群の異常

ぐっと狭まりましね!

 以上の3つに今回は注目していきます。
それでは、順に解説をみていきましょう。

1.頸椎疾患

 実は【頸椎疾患】は老化によって起こる場合が多いんです。

 老化によって【骨の変形】が生じ、神経が圧迫されて【神経根症】を引き起こします。

 この【神経根症】は、ほぼ100%の確率で
首の後ろや肩甲骨の周りに【痛み】を感じます。

そして、【神経根症】は【肩こり】の原因の多くを占めていると言われています。

【神経根症】のチェック項目

 以下に簡単なチェック項目を記載します。
多くが当てはまる場合には【神経根症】を疑いましょう。

☑肩や首にかけての【痛み】の直後に痺れる。
☑手に力が入りにくい。
☑肩から腕にかけて重くてだるい。

 注意:以上の評価では病気の診断はできません。
    多くが当てはまる場合には病院への受診をおすすめします。

2.肩関節の機能障害

 代表的な疾患は【肩関節周囲炎】や【肩腱板損傷】です。
いわゆる【五十肩】や【四十肩】も含まれます。

これらの疾患は、
肩の周りだけでなく首や腕にまで様々な症状を引き起こします。

【肩こり】の原因としては
 これらの疾患により
【痛み】や【関節が固まる】➡周りの筋肉が【異常に緊張】➡【肩こり】

上記の流れで【肩こり】が起きると言われています。

【肩関節周囲炎】のチェック項目

 以下に簡単なチェック項目を記載します。
多くが当てはまる場合には【肩関節周囲炎】を疑いましょう。

肩や腕の関節が【動かしにくい】、動く範囲が極端に狭い。
肩の【痛み】が生じる。
50~80歳代。
夜間時に【痛み】がある。

 注意:以上の評価では病気の診断はできません。
    多くが当てはまる場合には病院への受診をおすすめします。

3.周辺の筋群の異常

 たくさんのパターンがあるのですが
例えば、上記の【頸椎疾患】の場合は

首の【骨の変形】➡頭が前に位置するため【姿勢が悪い】➡
筋肉が【異常に緊張】➡筋肉の【血流障害】(血の巡りの悪化)➡【肩こり】

上記の流れで【肩こり】が生じると言われています。

ヒトの頭は体重の10%を占めると言われており
約4㎏あります。その重さを常に首の筋肉が支えています。

 【姿勢が悪い】と頭の位置が少し前にずれるので
首の筋肉で支えるのがとても大変になりますよね。

【姿勢】の悪さのチェック項目

枕が低いと感じる。
デスクワークが多い。
スマートホンの使用時間が長い。
ソファや床に座ることが多い。
身体が硬い。
腰が痛くなることがある。

いかがでしょうか?
以上の項目に多く当てはまる場合は【姿勢が悪い】かもしれません。

 改善方法や解説は以下の記事をご参照ください。
簡単にできる2つのエクササイズを提案しています。

在宅ワーカー必見!肩こりの原因と解決方法! | Oyacoco リハビリをコミュニケーションに (oyacoco-reha.com)

3.心因性肩こり

 一般的には
【不安】や【緊張】によって筋肉が【異常に緊張】して
首の後ろの筋肉が硬くなることが原因となります。

【ストレス】によって【ドーパミン】がたくさん放出され、
本来は頑張らなくてもいい筋肉が【異常に緊張】してしまうんですね。

ちなみに
心身症やうつ病、パニック障害でも【肩こり】の訴えが多くみられます。

【心因性肩こり】のチェック項目

ひどく緊張しやすい。
☑会話中や集中していると、自然と肩に力が入り肩が上がってしまう。
☑普段から【いかり肩】。
☑緊張性の頭痛がある。

まとめ

 今回は【肩こり】の原因について解説しました。

 原因は多岐に渡ります。
もしかしたら、隠れた【病気・怪我】が原因かもしれません

不安な方は
病気・怪我】を疑う簡単なチェック項目をぜひお試しください。

 何度もお伝えしますが、診断は医者にしかできません。
あくまで参考程度に留めていただき
少しでも心配な場合は、医療機関への受診をお願いします。

 いち早い【怪我・病気】の発見が早期回復に繋がります。
皆さんが健康で毎日を過ごせるように祈っております。

読んでいただきありがとうございました。

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