【足がつる】なぜ?を徹底解説!
【足がつる】とは?
最近
寝てるときに
足をつって起きるんだよね…
それはつらいね…
原因はわかってるの?
それが
思いあたらないんだよ…
たしかに
そもそも
【足がつる】原因って
なんだろう?
【足がつる】は【筋肉がつる】ということですよね。
これを少し難しい言葉にすると
【筋痙攣】といいます。
みなさんは【筋肉がつる】を経験したことはありますか?
寝てる時に【筋肉がつる】と寝覚めが悪いだけでなく、寝不足の原因にもなりますよね。
ということで!
今回は、以下の3つを解説していきます。
【筋肉がつる】のは
- 【なぜ】起こるのか?
- 【原因】はなんなのか?
- どうやったら
【予防】できるのか?
皆さんも一緒に学んでいきましょう!
【足がつる】はなぜ起こるのか?
みなさんは【足がつる】のはどんな時でしょうか?
普段、運動不足なのに急に運動をしたり
長い時間の運動をしている最中だったり、その日の睡眠中に起こりますよね。
どのくらいの人が【筋肉がつる】を経験するんでしょうか?
下記のようなアンケート調査があります。
大学生547名のうち92%の者が過去に筋痙縮(筋肉がつる)を経験している.
大野政人ら,2008
大学生のほとんどが
過去に【筋肉がつる】を経験していますね。
では、【筋肉がつる】の好発部位はどこでしょうか?
【筋肉がつる】の発生部位は?
【ふくらはぎ】!
これ一択!
たしかに!
多そうね
でも、【足の指】も多そう!
筋痙攣の発生部位として
大野政人ら,2008
下腿後面(62%),足の裏(42%),足の指(31%)が多い.
上記のデータから
下腿後面=【ふくらはぎ】が最も多く発生していますね。
みなさんのイメージと一致していたかと思います。
続いて【原因】について考えていきましょう。
【筋肉がつる】原因とは?
ん~【運動不足】とか…?
【ストレッチ不足】もありそう!
実は、面白いデータがあります。
思い当たる原因として
筋疲労(46%),ストレッチング不足(42%),運動不足(39%)など
運動に関する要因が多いが,筋痙縮が発生した際の動作として
大野政人ら,2008
繰り返し走る(13%)や繰り返しジャンプする(10%)などのスポーツ動作よりも,
睡眠中や寝起きの伸び(47%),無理な姿勢や不自然な力の加え方(33%),
足の指に力を入れる(31%)などの日常動作が多い.
簡単にまとめますと
【筋肉がつる】原因は
【走る】や【ジャンプ】などのスポーツ動作のイメージが強いですが
実際は
【寝起きの伸び】や【不自然な力の加え方】などの日常動作が多いんです。
つまり、運動中よりも
運動後の日常動作で起こる場合が多いと考えられます。
【筋肉がつる】4つの要因とは?
現在、様々な研究から
【筋肉がつる】は代表的な【4つの要因】が挙げられています。
- 筋疲労
- 脱水
- 血中の電解質、タウリン、クレアチン、および、ビタミンの低下
- 環境温
以上の4つはとても認知度が高いものでありますが
中には決定打に欠ける説も含まれています。
ネットの情報では、細かく解説されていないことが多い為
「本当にそうなの?」と疑いながら
少し詳しく【4つの要因】を解説していきます。
1.筋疲労
簡単に説明すると
【筋疲労】➡神経が興奮➡筋肉が緊張➡【筋肉がつる】
上記のようにして起こると考えられています。
しかし、【筋疲労】によって【筋肉がつる】を
実験的に検証した研究はほとんどないんです。
つまり、【筋疲労】は関係する可能性は高いものの
必ずしも【筋肉がつる】の主要因ではないと考えられます。
2.脱水
簡単に説明すると
【脱水】➡【筋力発揮時に神経への圧力UP】➡【神経興奮】➡【筋肉がつる】
上記のように起こると考えられています。
【筋痙攣】が発生しやすいテニス選手に対して
1996,Bergeron MF
日常の水分とナトリウムの摂取量を増加させた結果,【筋痙攣】が発生しなくなった.
との報告もあります。
しかし、これも様々な研究があり断定はされていません。
あくまで「要因の一つとして考えられている」ということです。
3.血中の電解質、タウリン、クレアチン、および、ビタミンの低下
【筋肉がつる】の予防に効果があるものは下記が挙げられます。
- 妊婦に対するカルシウムまたはビタミンCの投与
ビタミンB1とB6の併用 - 肝硬変患者に対する亜鉛やタウリンの投与
- 血液透析を受けている患者に対するビタミンCとビタミンEの単独使用及び併用
クレアチンの投与 - 高血圧の高齢者に対するビタミンB複合体の投与
などが報告されています。
ナトリウムを含んだ飲料を摂取しながら運動をすると
【筋肉がつる】の発生が遅延または予防できたとの報告もあります。
しかし、【筋肉がつる】の有無は
血液中のナトリウムetc濃度との関与がみられなかったとの報告もあるため
血中物質が運動時に及ぼす影響については明らかになっていません。
4.環境温
高温や低温環境下の運動中に
しばしば【筋肉がつる】ことがあると考えられています。
しかし、これを否定する研究もいくつかあり
環境温が直接的な要因とは考えにくいのが現状です。
寒冷暴露が水泳選手やマラソン選手の
【筋肉がつる】に関係していると言われていますが
科学的な検証は行われていません。
【筋肉がつる】の2つの予防法
それでは、
効果が期待される代表的な2つの予防法を
科学的側面からみていきましょう。
①ストレッチ
よく聞くと思いますが
実は、研究に基づく根拠はかなり少ないです。
つまり
明らかな予防効果は認められません。
しかし、効果があるという報告もあるので試してみる価値はありそうです。
②薬剤・漢方薬
Quinineという薬剤についての研究があります。
これは運動時の【筋肉がつる】の予防効果は検証されていませんが
夜間時の【筋肉がつる】の予防には効果が認められています。
また、漢方薬の一種である【芍薬甘草湯】が
血液透析、肝硬変および下肢静脈瘤に伴う
【筋肉がつる】の予防に効果が認められています。
まとめ
結局
『これが正解』
っていうのがないよね!?
改善している例もあるみたいだけど
必ずしも
良くなるとは言えなさそうね…
原因について様々な研究を基に解説し、
要因はいくつもあることがわかりました。
つまり、
『誰もが必ずこの要因が当てはまる!』
というのは現状ありません。
しかし、実際に予防できたり
減少したケースが存在するのも確かです。
ですので、いくつかの予防法を試してみて
自身の【筋肉がつる】に
効果があるものを採用するのがベストなんです。
…といっても
具体的になにすればいいの!?ってなりますよね。
現状、私が最もおススメな予防法は…
水とナトリウム(塩分)を摂取しよう!
これに尽きます。
まだまだ、身体について
科学的に解明されていないことは多くあります。
ネットの情報を鵜呑みせず、【疑う】ことも大事かと思います。
ぜひ、みなさんも
自身の健康について考えてみてください。
読んでいただきありがとうございました。